本日,赤十字思想誕生150周年を記念する全国赤十字大会に出席し,日ごろ赤十字活動に携わっておられる大勢の皆様とお会いできますことを,大変うれしく思います。
1859年6月,ソルフェリーノの会戦における,死傷者の悲惨な状況を目の当たりにしたアンリー・デュナンは,戦場において敵味方を問わず救護活動を進めることが,人道上不可欠であり,このためには,国際的な救護組織の設立が必要である,と提唱しました。このデュナンの提言に基づいて誕生した赤十字は,
今も,世界の各地には紛争が絶えず,また,さまざまな自然災害の発生は,被災した人々の生活に,不安と苦しみをもたらしています。人道的な援助を必要としている数多くの人々からの赤十字への期待と要請は,今後ますます高まっていくものと思われます。
現在,世界には,赤十字の基本原則を受け入れ,この国際的な仕組みに参加する国は,186か国に
赤十字の思想が世に提示されてより,150年という記念すべきこの年を節目として,私どもは,改めて赤十字活動の根底にある,人道への思いを深めていきたいものと思います。そして,アンリー・デュナンの思いを今日に生かし,皆して,より一層力強い活動を,国の内外において進めていくことができますよう,心より希望しております。
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Toast by Her Majesty the Empress
on the occasion of the sixtieth anniversary of
the Japan-America Women's Club
Tuesday, June 2, 2009
at Hotel Okura
It gives me so much pleasure to be invited here today to this commemorative luncheon celebrating the sixtieth anniversary of the Japan-America Women's Club. In Japan, the age of sixty is called kanreki, when a person is considered to have come full cycle. I can tell that you know everything about it as I see a lot of red in the room today.
On this very special occasion, I would like to offer my warmest wishes to all the members of the Japan-America Women's Club for having completed your first full cycle. As you now take a new step into the future, I hope you will continue, as you have always done, your good work of fostering friendship between our two countries.
Please join me in a toast. To the Japan-America Women's Club.
このたび
齋田さんは,先の大戦中,外地における戦傷病者の看護に従事され,その献身的な働きにより,多くの尊い命を守られました。戦後は,新制度のもと,新たに発足した宮城県石巻の赤十字高等看護学院で看護師の養成に力を尽くされましたが,やがて県の行政担当官に任命され,戦後に
ここに,齋田さんの長年にわたる看護への献身的な活動とたゆみない努力に対し,深く敬意を表し,このたびの受章をお祝いいたします。
齋田さんがこれからもお身体を大切にされ,看護の世界を見守り続けて下さることを心より願い,お祝いの言葉といたします。