皇居東御苑の自然・生き物情報(令和2年11月27日)

東御苑の紅葉も日に日に彩りを増し,見頃になっています。二の丸雑木林などではエナガ,シジュウガラなどの小鳥たちが見られ,観察しやすい季節です。果樹古品種園のカキの葉が落ち,実がたくさんなっています。

散らねども かねてぞ惜しき もみじ葉は 今はかぎりの 色と見つれば   古今和歌集 読み人知らず
令和2年11月27日
写真 説明
エナガ
○二の丸雑木林のエナガ
都市部でも公園の林などで見られます。特徴はマシュマロに尾っぽをつけたような体型で,尾は長く頭の上は白色,眉斑は黒色です。餌はアブラムシや虫の卵を食べます。
令和2年11月24日撮影
カワセミ
○天神濠のカワセミ
一年中見ることができる鳥です。水中の魚や昆虫を捕獲するために短剣のように鋭く,時にはヘリコプターのように空中でホバリングしてから急降下して水面に飛び込みます。
令和2年11月24日撮影
ゴイサギ
○天神濠のゴイサギ
公園,田,川などの近くに生息しています。昼間は木の上や,やぶの中でじっとしています。日が沈んで薄暗くなると水辺にあらわれ魚や昆虫類などを探し始めます。
令和2年11月24日撮影
キンクロヒジロ
○天神濠のキンクロハジロ
湖沼,広い川,池で生活し,市街地の公園でも姿が見られます。オスは,黒と白のコントラストが美しく,金色の目をしています。餌は多様で,水中では貝,小魚など,水草も食べます。
令和2年11月24日撮影

写真:宮内庁