皇居東御苑の自然・生き物情報(令和2年10月30日)

朝晩が少しずつ冷え込むようになり,秋の深まりを感じます。苑内の木々の葉が徐々に色づきはじめ,本丸では,ハマギク,ダルマギク,ツワブキの花が咲き,ユズやムラサキシキブの実が色づいてきました。果樹古品種園の紀州ミカンも色づき始めました。

風吹けば 落つるもみぢ 葉水清み 散らぬ影さへ 底に見えつつ   古今和歌集 凡河原躬恒
令和2年10月30日
写真 説明
ジョウビタキ
○白鳥濠のジョウビタキ
冬鳥として日本全国に渡来しています。黒い顔ときれいな橙色のコントラストがとても美しい鳥です。警戒心が薄く,人がいるところから数メートルの場所に降り立つこともあります。
令和2年10月28日撮影
カイツブリ
○天神濠のカイツブリ
河川や湖沼に生息する留鳥です。潜水してフナやタナゴなどの魚や昆虫などを捕まえます。羽が短く,飛ぶことが得意ではありません。
令和2年10月28日撮影
ヤマトシジミ
○白鳥濠周辺のヤマトシジミ
日中は,低い位置を飛翔し,各種の花に訪れ,葉の上や地面などにとまり,翅は半開します。
令和2年10月28日撮影
紀州ミカン
○果樹古品種園の紀州ミカン
果樹古品種園の紀州ミカンが色づいてきました。たくさん実がなっています。ミカンとしては最初に日本に広まった種類です。
令和2年10月28日撮影

写真:宮内庁