皇居東御苑の自然・生き物情報(令和2年8月7日)

長かった梅雨も明け,夏本番の日差しと気温になってきました。苑内各所でセミのにぎやかな声が聞こえます。本丸では,はるかのひまわり,ムクゲ,フヨウが咲いています。タカサゴユリ,コバギボウシも咲き始めました。

夏山の 影をしげみや 玉ほこの 道行き人も 立ちどまるらむ   拾遺和歌集 紀貫之
令和2年8月7日
写真 説明
ツマグロヒョウモン
○諏訪の茶屋周辺のツマグロヒョウモン
日中は,低い場所を比較的緩やかに飛翔し,各種の花に訪れます。
令和2年8月4日撮影
チョウトンボ
○本丸芝生のチョウトンボ
本丸の芝生で,チョウトンボが飛び回っていました。ふわふわと滑空しながら漂う姿は遠目にもよく目立ちます。
令和2年8月4日撮影
アブラゼミ
○緑の泉周辺のアブラゼミ
茶色のまだら模様の翅を持ったセミです。成虫は,バラ科樹木で多く見られます。7月~9月くらいまで頻繁に鳴きます。他のセミに比べて,夜に鳴いています。
令和2年8月4日撮影
ゼミの脱け殻
○ゼミの脱け殻
サクラの葉の裏にゼミの脱け殻を見つけました。一枚の葉に3個の脱け殻がありました。
令和2年8月4日撮影

写真:宮内庁