皇居東御苑花だより(令和2年2月28日)

令和2年2月28日
写真 説明
カワヅザクラ(バラ科)
○カワヅザクラ(バラ科)Prunus lannesiana
オオシマザクラ系とカンヒザクラ系の自然交配種と推定されており,1974年にカワヅザクラと名付けられました。ピンクの強い一重の花です。
カンヒザクラ(バラ科)
○カンヒザクラ(バラ科)Prunus campanulata
別名ヒカンザクラともいいます。高さ5~7mで,葉は長さ7~10cmの長楕円形または卵形です。葉より早く,1~3月緋紅色または桃紅色で直径2cmの花が垂れ下がって咲きます。花は半開状になり,蜜が多いです。
マボケ(バラ科)
○マボケ(バラ科)Chaenomeles lagenaria
ボケよりも葉が皮針形で細くなります。古く日本では,本種がボケという品種であると考えられていたためにこの名がつきました。
シナマンサク(マンサク科)
○シナマンサク(マンサク科)Hamamelis mollis
中国原産で,高さ2~9mになります。1~3月,香りのいい黄金色の花が咲きます。花の基部は紅色です。葉は大きく,長さ8~16cmのややゆがんだ倒卵形で,褐色になっても落ちないで花期にも残るものが多くあります。
アセビ(ツツジ科)
○アセビ(ツツジ科)Pieris japonica
やや乾燥した山地に生え,高さは2~9mになります。葉は互生し,長さ3~8cmの倒披針形で厚い革質です。縁には鈍い鋸歯があり,両面とも無毛です。3~5月,枝先に円錐花序をだし,白い花が多数垂れ下がって咲きます。花冠は長さ6~8mmの壺形で先は浅く5裂します。
アケボノアセビ(ツツジ科)
○アケボノアセビ(ツツジ科)Pieris japonica f.rosea
アセビの品種で,3~5月頃枝先に円錐花序をだし,紅色の花が多数垂れ下がって咲きます。花の色に濃淡があります。
オガタマノキ(モクレン科)
○オガタマノキ(モクレン科)Michelia compressa
暖地の山地に自生します。神社によく植え,神前に供えます。葉は互生し,長さ8~14cmの長楕円形で革質です。表面は光沢があり,裏面は有毛で灰白色です。2~4月,葉の脇に直径3~4cmの芳香のある花をつけます。花弁は萼片とともに白色で基部は紅色を帯び,併せて12枚あります。
トサミズキ(マンサク科)
○トサミズキ(マンサク科)Corylopsis spicata
高知県の蛇紋岩地帯や石灰岩地などに自生し,高さ2~4mになります。3~4月,葉に先立って穂状花序を垂らし,淡黄色の花が7~8個開きます。花弁は5個で長さ7mmのヘラ形です。雄しべは5個で花弁より短くなっています。
ミツマタ(ジンチョウゲ科)
○ミツマタ(ジンチョウゲ科)Edgeworthia chrysantha
樹皮の繊維を和紙や紙幣用紙の原料にするため,栽培されています。樹皮は黄褐色で枝が3つに分かれています。高さ1~2mになります。3~4月,葉に先立って球形の頭状花序をつけます。萼は筒形で先は4裂し,内側は黄色,外側には白い毛が密生します。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁