皇居東御苑花だより(令和元年11月22日)

令和元年11月22日
写真 説明
ツワブキ(キク科)
○ツワブキ(キク科)Farfugium japonicum
海岸や海辺の山などに生える30~70cmの常緑の多年草です。花や葉が美しいのでよく庭に植えられ,園芸種も多数あります。10~12月,直径5cmほどの黄色の頭花を散房状につけます。葉はフキに似て厚く,表面に艶があるのでこの名があります。綿毛をかぶった若い葉柄をつくだ煮にしますが,これが本当のキャラブキです。また,葉はあぶって,はれものなどに貼ったりします。
ハルサザンカ(ツバキ科)
○ハルサザンカ(ツバキ科)Camellia vernalis
サザンカとツバキ,それも主としてヤブツバキとその園芸品種の自然交配で生まれた種間雑種と考えられています。開花時期は12~4月になります。
ジュウガツザクラ(バラ科)
○ジュウガツザクラ(バラ科)Prunus×subhirtella cv. Autumnalis
4月上旬と10~12月の2回花が咲きます。花は白色のものが多く,淡紅色,濃紅色などもあります。冬に咲く花は小形で,春に咲く花はやや大形なものになります。果実はまれにつきます。
タチカンツバキ(ツバキ科)
○タチカンツバキ(ツバキ科)Camellia sasanqua 'Tachikantsubaki'
サザンカの園芸品種とされていますが,異説もあります。枝は縦にのびて高さ3mほどになります。遅咲きで12~2月に開花します。葉の表面は濃緑色で光沢があり,ふちには鋭い鋸歯があります。
タチバナ(ミカン科)
○タチバナ(ミカン科)Citrus tachibana
暖地の沿岸地にまれに自生する日本特産種で,高さ2~4mになります。6月頃,枝先に白い花をつけます。果実は2.5~3cmの扁珠形,果皮は黄色で薄いです。
サザンカ(ツバキ科)
○サザンカ(ツバキ科)Camellia sasanqua
日本特産種で数多くの園芸種があり,庭木や公園樹としてよく植えられます。暖地の山地に生え,高さは普通5~6mになりますが,大きいものでは15mにもなります。10~12月,枝先に直径4~7cmの白い花を咲かせます。花弁は5個で平開し,ツバキと異なりバラバラになって散ります。
ナンテン(実)(メギ科)
○ナンテン(実)(メギ科)Nandina domestica
暖地の山地に野生もありますが,庭木としてよく植えられています。茎は叢生し,高さ約2mになります。5~6月,大型の円錐花序をだし,白い花を多数つけます。果実は球形で11~12月に赤く熟し,せき止めの薬として利用されます。
ツルグミ(グミ科)
○ツルグミ(グミ科)Elaeagnus glabra
山地に生え,枝は長くのび,赤褐色の鱗片があります。葉は互生し,長さ4~8cmの長楕円形または卵状長楕円形で,裏面には赤褐色の鱗片が密生しています。10~11月,葉脈に数個の花が束生します。果実は長さ1.2~1.8cmの長楕円形で,翌年の5月頃赤く熟します。
ボケ(バラ科)
○ボケ(バラ科)Chaenomeles speciosa
中国原産で平安時代に渡来し,広く庭木として植えられ,多くの園芸品種がありますが,九州などでは野生化しています。赤や白の花を咲かせ,果実は長さ8~10cmの楕円形で,7~8月に黄色に熟します。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁