皇居東御苑花だより(平成31年4月5日)

平成31年4月5日
写真 説明
ソメイヨシノ(バラ科)
○ソメイヨシノ(バラ科)Prunus×yedoensis 'Yedoensis'
オオシマザクラとエドヒガンの雑種で,観賞用として広く植栽されています。高さは10~15mになります。3~4月,葉がでる前に淡紅色の花が3~5個散形状に開きます。
ヤマザクラ(バラ科)
○ヤマザクラ(バラ科)Prunus jamasakura
日本の野生のサクラの代表で,山地に広く自生し,古くから人々に愛好されてきました。高さ15~20mになり,樹皮は暗褐色です。3月下旬から4月中旬に直径2.5~3.5cmで白色または淡紅白色の散房状に2~5個咲きます。
エドヒガン(バラ科)
○エドヒガン(バラ科)Prunus spachiana
山地に自生します。葉が互生し,長さ6~12cmの長楕円形で,葉柄とともに軟毛があります。先は尾状に長くとがり,ふちには鋭くとがった鋸歯があります。3月下旬~4月上旬,葉が出る前に淡紅色まれに白色の花が2~5個散形状に咲きます。
オオシマザクラ(バラ科)
○オオシマザクラ(バラ科)Prunus speciosa
伊豆諸島に自生するほか,房総半島や伊豆半島では古くから栽培され,野生化しています。3月下旬から4月上旬に,鮮緑色の新葉と同時に直径3~4cmの白くて香りのある花が3~4個散房状に咲きます。高さは8~10mになります。果実は球形で紫黒色に熟します。葉は塩漬けにして桜餅を包むのに使います。
シダレザクラ(バラ科)
○シダレザクラ(バラ科)Cerasus pendula 'Pendula'
エドヒガンと各部の形質がほぼ同じサクラですが,枝が長くしだれるのが大きな特徴です。3月下旬から4月上旬,葉が出る前に直径2.4~2.6cmの淡紅白色の花が散形状に2~3個咲きます。花は平開し,満開時には白くなります。
サトザクラ[御衣黄:ギョイコウ](バラ科)
○サトザクラ[御衣黄:ギョイコウ](バラ科)Prunus lannesiana cv.Gioiko
オオシマザクラ系サトザクラ(園芸種)の一種です。4月中下旬に花が咲きます。花弁は12~14個で,緑色と黄色が混ざっていて,花弁の中心に紅色のすじができます。昔,天皇が身につけられた着物の色ということから名前が付けられました。花の色が変わっているので,珍重されています。
トウゴクミツバツツジ(ツツジ科)
○トウゴクミツバツツジ(ツツジ科)Rhododendron
関東,中部地方の山地に多く,葉は3個輪生し長さ3~6cmの広菱形で裏面の主脈と葉柄には毛が密生します。雄しべ10個は長短があり,長いもので花冠からとびでます。
ヤマブキ(バラ科)
○ヤマブキ(バラ科)Kerria japonica
山地の谷川沿いなど,湿った所に普通に生えるほか庭などに広く植えられています。4~5月に鮮やかな黄色の花を咲かせ,黄金色を山吹色というほど親しまれています。
シャガ(アヤメ科)
○シャガ(アヤメ科)Iris japonica
山地の湿った林下,斜面などに大群生する常緑多年草です。根茎は長い走出枝をだして増えます。4~5月,白紫色の美しい花が多数咲きます。
ハナカイドウ(バラ科)
○ハナカイドウ(バラ科)Malus halliana
中国原産で,中国ではボタンに次いで広く愛好され,昔から美人の形容に使われる程美しい花を咲かせます。高さ5~8mになり,4月に枝先に紅色の花が4~6個垂れ下がって咲き,10~11月には黄色または暗紅褐色で球形の果実をつけます。
クルメツツジ(ツツジ科)
○クルメツツジ(ツツジ科)Rhododendron obtusum
別名はキリシマといいます。古くから各地の庭園などにも植えられ,霧島山ではクルメツツジに極めて近いものがあります。4~5月,枝先に赤色の花が2~3個開きます。葉は互生し,小型で厚いです。
シナレンギョウ(モクセイ科)
○シナレンギョウ(モクセイ科)Forsythia viridissima
中国原産で,世界中で植えられています。高さ2~3mになりますが,レンギョウよりも枝が立ち上がります。4月,葉よりも早く直径2.5cmの黄色の花が開きます。
ニリンソウ(キンポウゲ科)
○ニリンソウ(キンポウゲ科)Anemone flaccida
山麓の林のふちや林内,竹内,土手などに生える多年草で,しばしば群落をつくります。4~5月,茎葉の間から普通2本の長い柄を出し,先端に直径1.5 ~2cmの白い花を咲かせます。和名の二輪草は2個の花を付けることによりますが,花が1個または3個のこともあります。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁