皇居東御苑花だより(平成31年3月22日)

平成31年3月22日
写真 説明
コヒガンザクラ(バラ科)
○コヒガンザクラ(バラ科)Prunus×subhirtella cv. Subhirtella
マメザクラとエドヒガンザクラの雑種と推定されています。広く栽培されている品種です。淡紅色から淡紅白色で直径2~2.5cmの花を咲かせます。
ソメイヨシノ(バラ科)
○ソメイヨシノ(バラ科)Prunus×yedoensis 'Yedoensis'
オオシマザクラとエドヒガンの雑種で,観賞用として広く植栽されています。高さは10~15mになります。3~4月,葉がでる前に淡紅色の花が3~5個散形状に開きます。
エドヒガン(バラ科)
○エドヒガン(バラ科)Prunus spachiana
山地に自生します。葉が互生し,長さ6~12cmの長楕円形で,葉柄とともに軟毛があります。先は尾状に長くとがり,ふちには鋭くとがった鋸歯があります。3月下旬~4月上旬,葉が出る前に淡紅色まれに白色の花が2~5個散形状に咲きます。
ボケ(バラ科)
○ボケ(バラ科)Chaenomeles speciosa
中国原産で平安時代に渡来し,広く庭木として植えられ,多くの園芸品種がありますが,九州などでは野生化しています。赤や白の花を咲かせ,果実は長さ8~10cmの楕円形で,7~8月に黄色に熟します。
コブシ(モクレン科)
○コブシ(モクレン科)Magnolia kobus
山野に生え,高さ5~18mになります。3~5月,枝先に直径6~10cmの芳香のある白い花が咲きます。集合果はこぶが多く長さ5~10cmになります。9~10月に熟すと袋果が裂け,赤色の種子を白い糸で吊り下げます。
ニワウメ(バラ科)
○ニワウメ(バラ科)Prunus japonica
中国から古い時代に渡来しました。高さは1~2m,葉は互生し卵形または卵状披針形で先は鋭くとがります。4月頃葉より早く,または同時に直径約1.3cmで淡紅色または白色の花が枝に多数咲きます。果実は紫赤色に熟し,食べられます。
ニワザクラ(バラ科)
○ニワザクラ(バラ科)Cerasus glandulosa 'Alboplena'
庭などによく植えられています。高さは1.5mほどで,株立ち状になります。4月頃,葉と同時かまたは早く,直径1.3~1.5cmの花が枝に多数咲きます。花は白色または淡紅色で八重咲きです。
キブシ(キブシ科)
○キブシ(キブシ科)Stachyurus praecox
山地にごく普通に生え,よく分枝して高さ3~5mになります。3~4月,葉の出る前に長さ4~10cmの穂状花序を垂らし,長さ7mmの鐘状の花が開きます。
シャガ(アヤメ科)
○シャガ(アヤメ科)Iris japonica
山地の湿った林下,斜面などに大群生する常緑多年草です。根茎は長い走出枝をだして増えます。4~5月,白紫色の美しい花が多数咲きます。
カリン(バラ科)
○カリン(バラ科)Chaenomeles sinensis
中国原産で,甲信越,東北で多く植えられています。高さ6~10mで4~5月に淡紅色の花を咲かせます。果実は楕円形または倒卵形で,10月に黄色に熟し,芳香があります。
トウゴクミツバツツジ(ツツジ科)
○トウゴクミツバツツジ(ツツジ科)Rhododendron wadanum
関東,中部地方の山地に多く,葉は3個輪生し長さ3~6cmの広菱形で裏面の主脈と葉柄には毛が密生します。雄しべ10個は長短があり,長いもので花冠からとびでます。
オトコヨウゾメ(スイカズラ科)
○オトコヨウゾメ(スイカズラ科)Spiraea prunifolia
別名をコネソともいいます。山野の日あたりのよいところに生え,高さ2mくらいになります。4~6月,枝先から淡紅色を帯びた白い花が5~10個垂れてつきます。9~10月になると,核果は赤く熟し,垂れ下がります。
アブラチャン(クスノキ科)
○アブラチャン(クスノキ科)Parabenzoin praecox
各地の山地に生え,高さ3~6mになります。3~4月,葉に先立って淡黄色の小さな花を散形状につけます。果実は直径約1.5cmの球形で,10~11月に黄褐色に熟すと不規則に裂けます。アブラチャンのチャンは瀝青のことで,昔,果実や樹皮の油を灯用にしたことによります。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁