皇居東御苑花だより(平成31年3月15日)

平成31年3月15日
写真 説明
カンヒザクラ(バラ科)
○カンヒザクラ(バラ科)Prunus campanulata
別名ヒカンザクラともいいます。高さ5~7mで,葉は長さ7~10cmの長楕円形または卵形です。葉より早く,1~3月緋紅色または桃紅色で直径2cmの花が垂れ下がって咲きます。花は半開状になり,蜜が多いです。
コヒガンザクラ(バラ科)
○コヒガンザクラ(バラ科)Prunus×subhirtella cv. Subhirtella
マメザクラとエドヒガンザクラの雑種と推定されています。広く栽培されている品種です。淡紅色から淡紅白色で直径2~2.5cmの花を咲かせます。
シデコブシ(モクレン科)
○シデコブシ(モクレン科)Magnolia stellata
日当たりのよい湿地に自生し,高さ4~5mになります。葉は長さ5~10cmの倒卵形です。3~4月に,白色またはやや淡紅色の芳香のある花が咲きます。花弁と萼片の区別はしにくく,どちらも長さ約4cmの狭倒披針形で,あわせて12~18個あります。
コブシ(モクレン科)
○コブシ(モクレン科)Magnolia kobus
山野に生え,高さ5~18mになります。3~5月,枝先に直径6~10cmの芳香のある白い花が咲きます。集合果はこぶが多く長さ5~10cmになります。9~10月に熟すと袋果が裂け,赤色の種子を白い糸で吊り下げます。
トサミズキ(マンサク科)
○トサミズキ(マンサク科)Corylopsis spicata
高知県の蛇紋岩地帯や石灰岩地などに自生し,高さ2~4mになります。3~4月,葉に先立って穂状花序を垂らし,淡黄色の花が7~8個開きます。花弁は5個で長さ7mmのヘラ形です。雄しべは5個で花弁より短くなっています。
オトコヨウゾメ(スイカズラ科)
○オトコヨウゾメ(スイカズラ科)Spiraea prunifolia
別名をコネソともいいます。山野の日あたりのよいところに生え,高さ2mくらいになります。4~6月,枝先から淡紅色を帯びた白い花が5~10個垂れてつきます。9~10月になると,核果は赤く熟し,垂れ下がります。
キブシ(キブシ科)
○キブシ(キブシ科)Stachyurus praecox
山地にごく普通に生え,よく分枝して高さ3~5mになります。3~4月,葉の出る前に長さ4~10cmの穂状花序を垂らし,長さ7mmの鐘状の花が開きます。
アカシデ(カバノキ科)
○アカシデ(カバノキ科)Carpinus laxiflora
山野に生え,高さ15mになります。樹皮はなめらかで暗灰白色です。花は4~5月に開きます。雄花序は黄褐色で長さ4~10cm,前年枝から垂れ下がります。
ニワウメ(バラ科)
○ニワウメ(バラ科)Prunus japonica
中国から古い時代に渡来しました。高さは1~2m,葉は互生し卵形または卵状披針形で先は鋭くとがります。4月頃葉より早く,または同時に直径約1.3cmで淡紅色または白色の花が枝に多数咲きます。果実は紫赤色に熟し,食べられます。
ミヤマシキミ(ミカン科)
○ミヤマシキミ(ミカン科)Skimmia japonica
林下に生え,高さ0.5~1mになります。葉は枝先に集まって互生し,皮質で表面に光沢があります。3~5月,枝先に円錐花序に直径5~6mmの白い花を密につけます。果実は直径8~9mmの球形で紅色に熟しますが,有毒で雌雄異株です。
マボケ(バラ科)
○マボケ(バラ科)Chaenomeles lagenaria
ボケよりも葉が皮針形で細くなります。古く日本では,本種がボケという品種であると考えられていたためにこの名がつきました。
バイモ(ユリ科)
○バイモ(ユリ科)Fritillaria Thunbergii
中国原産の多年草で,普通は観賞用に栽培されています。まれに野生化しています。3~5月,上部の葉のわきに淡い黄緑色で鐘形の花をつけます。
アブラチャン(クスノキ科)
○アブラチャン(クスノキ科)Parabenzoin praecox
各地の山地に生え,高さ3~6mになります。3~4月,葉に先立って淡黄色の小さな花を散形状につけます。果実は直径約1.5cmの球形で,10~11月に黄褐色に熟すと不規則に裂けます。アブラチャンのチャンは瀝青のことで,昔,果実や樹皮の油を灯用にしたことによります。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁