皇居東御苑花だより(平成31年1月11日)

平成31年1月11日
写真 説明
ウメ(紅冬至)(バラ科)
○ウメ(紅冬至)(バラ科)Prunus mume
「紅冬至」は野梅の一種で,冬至の頃に咲くことから名付けられた早咲きのウメです。花は12月~2月中旬頃まで,葉に先立って咲きます。
ウメ(冬至)(バラ科)
○ウメ(冬至)(バラ科)Prunus mume
ウメは中国原産です。庭や畑でよく栽培され,多くの園芸種があります。「冬至」は早咲きのウメで,花は1月上旬~2月上旬頃咲きます。お正月用盆栽によく用いられます。
ウメ(八重寒紅)(バラ科)
○ウメ(八重寒紅)(バラ科)Prunus mume
野梅の一種です。花は紅色の八重咲きで,花弁の先は丸くなっています。花つきがよく,庭木や盆栽に向くとされています。
カンザクラ(バラ科)
○カンザクラ(バラ科)Prunus×kanzakura
カンヒザクラの雑種といわれています。樹皮は黒褐色で横に割れ,こぶができます。葉の出る前か同時に開花します。つぼみは紅色です。花は直径2.5~3.5cmあり,淡紅色でふちがやや濃く花弁は5個で蜜が多いです。
フユザクラ(バラ科)
○フユザクラ(バラ科)Prunus×parvifolia 'Parvifolia'
マメザクラ系の種類で,4月上旬と10~12月の2回花が咲きます。花弁は5枚で,咲きはじめはわずかに淡紅色を帯びますが,のちに白色になります。春の花には花弁の先端に切れ込みがありますが,秋の花は切れ込みがないことが多く,逆に凸形になることもあります。
ソシンロウバイ(ロウバイ科)
○ソシンロウバイ(ロウバイ科)Chimonanthus praecox 'Concolor'
中国原産で,ロウバイよりも花がやや大きく,内側の花被片も黄色になっています。庭木や鉢植え,花材としてよく使われます。
ロウバイ(ロウバイ科)
○ロウバイ(ロウバイ科)Chimonanthus praecox
中国原産です。江戸時代に渡来し,観賞用によく植えられています。よく分枝して高さ2~5mになります。1~2月,葉が出る前に香りのよい黄色の花を下向きまたは横向きに開きます。
スイセン(ヒガンバナ科)
○スイセン(ヒガンバナ科)Narcissus tazetta var. chinensis
暖地の海岸近くに生えていますが,もともと自生していたものではなく,植えられたものといわれています。20~30cmの花茎を線形で平たい葉の間から出し,芳香のある白花を数個つけます。和名は水仙で漢名の音読みからきています。
ミヤマウグイスカグラ(スイカズラ科)
○ミヤマウグイスカグラ(スイカズラ科)Lonicera gracilipes var. glandulosa
ヤマウグイスカグラの変種で,枝や葉,花冠などに毛が密生します。山野に生え,よく分枝して高さ1.5~2mになります。本年枝の葉腋に淡紅色の花を1~2個下垂します。液果は直径約1cmの楕円形で,6~7月に赤く熟し,表面や果柄に腺毛が密生します。
ハルサザンカ(ツバキ科)
○ハルサザンカ(ツバキ科)Camellia vernalis
サザンカとツバキ,それも主としてヤブツバキとその園芸品種の自然交配で生まれた種間雑種と考えられています。開花時期は12~4月になります。
ツバキ(太郎冠者)(ツバキ科)
○ツバキ(太郎冠者)(ツバキ科)Camellia wabisuke 'Taroukaja'
ワビスケツバキの生みの親と言われるツバキで,中国産ツバキの特徴を備えていますが,原産地は不明です。本種の実生から様々なワビスケツバキが作られます。12月~4月頃開花し,花は紫色を帯びた桃色で,ときに白斑も入ります。
ツバキ(数寄屋)(ツバキ科)
○ツバキ(数寄屋)(ツバキ科)Camellia wabisuke 'Sukiya'
雄しべの葯が退化して変形したワビスケ形のツバキで,12~3月に花を咲かせます。花は一重で,淡薄桃色の花弁に淡紅にぼかしが入ります。
ヤブツバキ(ツバキ科)
○ヤブツバキ(ツバキ科)Camellia japonica
沿岸部に多いですが山地にも生え,大きいものは高さ10~15mになります。樹皮は灰色で灰白色の不規則な模様があり,なめらかです。枝先に赤色の花が1個ずつ咲きます。実は直径4~5cmの球形で果皮が厚く,熟すと3裂して暗褐色の種子を2~3個出します。種子から椿油をとります。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

                  日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁