三の丸尚蔵館 第86回展覧会について

1.展覧会名

「海と山のあいだ-近代日本の風景描写」

2.会期

令和2年7月23日(木・祝)~9月27日(日)

前期:7月23日(木・祝)~8月23日(日)

後期:8月29日(土)~9月27日(日)

休館日:毎週月曜日・金曜日。展示替の期間

ただし,7月24日(金・祝),8月10日(月・祝),9月21日(月・祝)は開館し,8月11日(火)は休館します。

展示替の期間は,8月24日(月)~8月28日(金)です。

開館時間:午前9時~午後4時30分 (入館は午後4時15分まで)

3.概要

わが国は東西南北に長く,日本列島を背骨のように走る山脈が太平洋側と日本海側に分け,その四方を豊かな海に囲まれています。山が多く森林に恵まれた土地では,梅雨や雪がもたらす湿潤な気候条件のもと,稲作を中心とする農耕生活が営まれてきました。このような特徴のある風土のなかで,人々は四季を通じて移り変わる自然の風情に親しんできました。

わが国の造形美術は,人々の身近にある自然に育まれつつ生み出されてきたとも言えます。古くより和歌に詠まれ,絵に描かれた風光明媚な土地は「名所」として知られるようになり,歌枕や画題として定着しました。そして,諸外国との交流が進み始める十八世紀以降は,伝統的な名所絵に新たな風景描写がみられるようになります。さらに近代化が急速に進む明治期以降には,大きく変化していく街並みだけでなく,画家自身が感興のおもむくままに身近の様々な四季の風景を描き表わすようになりました。平成25年(2013)に世界文化遺産に登録された富士山も,伝統的な名所絵としてだけではなく,それぞれの作者の個性的な表現によって表わされました。また,絵画の世界だけにかぎらず写真や工芸の分野でも,風景へと注がれる新たな眼差しによって意欲的な試みがなされました。

本展では,わが国近代の造形美術における風景描写に注目し,四季折々にみられる美しい自然の表情を描いた作品を紹介します。

4.新型コロナウイルス感染症予防対策について
(1)以下のご来館の方につきましては,ご入館をお控えいただきますようお願いいたします。
  • ・発熱や咳,くしゃみ,鼻水などの風邪の症状がある方。
  • ・体調がすぐれない方。
  • ・過去14日以内に発熱や風邪の症状等で受診や服薬等をした方。
  • ・感染拡大している地域や国への渡航歴が14日以内にある方。
(2)手指の消毒にご協力をお願いいたします。
(3)マスク着用など,「咳エチケット」にご協力をお願いいたします。
(4)体温計による体温測定を入館時に実施いたします。
(5)飛沫予防のため,会場内での会話等は極力お控えいただきますようお願いいたします。
(6)他のご来館の方と1.5メートル程度を目安に十分な間隔を保ってご観覧ください。
(7)混雑時には入館制限を行いますので,入場をお待ちいただく場合がございます。
(8)展示室内等で激しく咳き込まれる等,風邪のような症状のある方には,スタッフがお声がけし,ご退出をお願いする場合がございます。
(9)館内で体調がすぐれなくなった場合は,お近くのスタッフまでお申し出ください。
<主な出品作品>
作品番号1 《田子之浦》 五姓田義松 明治25年(1892) 前期展示

作品番号9 《朝陽霊峯》 横山大観 昭和2年(1927) 前期展示

作品番号16 《淡煙》 中村不折 明治31年(1898) 後期展示

作品番号19 《夾竹桃》 山本森之助 大正3年(1914) 前期展示

作品番号21 《鳴門瀬戸》 中川八郎 大正6年(1917) 前期展示

作品番号23 《雨二題》 川村曼舟 大正11年(1922) 後期展示
作品番号25 《秋田名勝画帖》 平福百穂 昭和3年(1928) 通期展示
このページのトップへ