皇居東御苑花だより

令和4年9月30日
写真 説明
バクチノキ(バラ科)
○バクチノキ(バラ科)Laurocerasus zippeliana
暖地の主に沿岸地に生え、高さ10~15mになります。灰褐色の樹皮が鱗状にはがれると、紅黄色の木肌が現れます。9月頃、葉の脇から出る短い花穂に、6~7mmの白い花を密に付けます。葉は咳止め、鎮静剤に使われます。
キンモクセイ(モクセイ科)
○キンモクセイ(モクセイ科)Osmanthus fragrans var. aurantiacus f. aurantiacus
中国原産で、ギンモクセイの変種です。雄株のみ渡来し、庭などに広く植えられています。高さは普通4~6m、大きいものは10mを超え、よく分枝します。10月、葉の脇に橙黄色の小さな花を多数咲かせ、強い芳香を漂わせます。
ウスギモクセイ(モクセイ科)
○ウスギモクセイ(モクセイ科)Osmanthus fragrans var. aurantiacus f. thunbergii
中国・インド原産で、ギンモクセイの変種です。関西によく植えられていますが、九州に自生するともいわれています。よく分枝して高さ約7mになります。黄白色の花はキンモクセイより少し大きめです。長さ約2cm、楕円形の果実は、黒紫色に熟します。
オトコヨウゾメ(実)(レンプクソウ科)
○オトコヨウゾメ(実)(レンプクソウ科)Viburnum phlebotrichum
山野の日当たりの良い場所に生え、高さ2m程になります。4~6月、淡紅色を帯びた白い花が5~10個、枝先から垂れて咲きます。9~10月、長さ5~8㎜、光沢のある果実が赤く熟します。
オガタマノキ(実)(モクレン科)
○オガタマノキ(実)(モクレン科)Magnolia compressa var.compressa
暖地の山地に自生する常緑高木です。よく神社に植えられ、神前に供えられます。2~4月、葉の脇に咲く、直径3~4cmの白色の花は、基部に紅色を帯び、芳香を放ちます。9~10月、球形の果実が多数集まり、房状になります。
ウメモドキ(実)(モチノキ科)
○ウメモドキ(実)(モチノキ科)Ilex serrata
山中や湿地に生える落葉低木です。6月頃、葉の付け根にウメに似た淡紫色の花を咲かせます。直径約5mm、球形の果実は赤く熟し、小鳥が好んで食べます。晩秋から初冬にかけて、枝いっぱいに残る実が美しいことから、庭木としてよく植えられます。
ガマズミ(実)(レンプクソウ科)
○ガマズミ(実)(レンプクソウ科)Viburnum dilatatum
山野に普通に生え、高さ2~4mになります。昔から人々の生活と結びつきが深く、地方名も多くあります。5~6月、枝の先端から小さな白い花を多数咲かせます。9~10月、実が赤く熟し、霜が降りる頃、白い粉を吹いて甘くなり、食べられます。
フヨウ(アオイ科)
○フヨウ(アオイ科)Hibiscus mutabilis
高知県や九州南部などの暖かい沿海地に自生し、高さ1~4mになります。葉は掌状に浅く3~7裂します。7~10月、枝の上部に、直径10~14cm、白色や淡紅色の花が開きます。朝咲いて夕方しぼむ一日花で、毎日次々と開花します。
アサザ(ミツガシワ科)
○アサザ(ミツガシワ科)Nymphoides peltata
北海道を除く各地の池沼に生える多年生の水草です。水底の泥の中に根茎を伸ばします。葉は卵形又は円形で、水面に浮かびます。葉の脇から数本の花茎を伸ばし、黄色の花を咲かせます。
ヒツジグサ(スイレン科)
○ヒツジグサ(スイレン科)Nymphaea tetragona
池沼に生える多年生の水草です。水底から葉柄が伸び、光沢のある葉が水面に浮かびます。6~9月、長い花柄の先に白色の清楚な花が1個開きます。未の刻(午後2時)に開くので、末草と呼ばれます。
ススキ(イネ科)
○ススキ(イネ科)Miscanthus sinensis
平地や山地の日当たりの良い場所に普通に見られ、高さ1~2mになる大形の多年草です。2個ずつ対となる小穂を密に付けた花穂は、長さ20~30㎝、白色又は黄褐色、時に紫色を帯びます。秋の七草の一つで、尾花とも呼ばれ、茅の一種です。
ゴンズイ(実)(ミツバウツギ科)
○ゴンズイ(実)(ミツバウツギ科)Euscaphis japonica
山地に生え、高さ5~8mになります。5~6月、枝先のよく分枝した花序に、直径4~5mm、淡黄緑色の花を多数咲かせます。袋状の果実が赤く熟して裂けると、光沢のある黒い種子が現れます。
ザクロ(実)(ミソハギ科)
○ザクロ(実)(ミソハギ科)Punica granatum
西アジア原産で、高さ5~6mになります。6月頃、直径約5cmの朱赤色の花が開きます。果実は球形で果皮が厚く、10~11月、熟すと不規則に裂けて淡紅色の種が現れます。種の外皮は甘酸っぱい味がします。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」、山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁