皇居東御苑花だより

令和2年4月3日
写真 説明
シャガ(アヤメ科)
○シャガ(アヤメ科)Iris japonica
山地の湿った林下,斜面などに大群生する常緑多年草です。根茎は長い走出枝をだして増えます。4~5月,白紫色の美しい花が多数咲きます。
ヤマブキ(バラ科)
○ヤマブキ(バラ科)Kerria japonica
山地の谷川沿いなど,湿った所に普通に生えるほか庭などに広く植えられています。4~5月に鮮やかな黄色の花を咲かせ,黄金色を山吹色というほど親しまれています。
トウゴクミツバツツジ(ツツジ科)
○トウゴクミツバツツジ(ツツジ科)Rhododendron wadanum
関東,中部地方の山地に多く,葉は3個輪生し長さ3~6cmの広菱形で裏面の主脈と葉柄には毛が密生します。雄しべ10個は長短があり,長いものは花冠からとびでます。
シュンラン(ラン科)
○シュンラン(ラン科)Cymbidium goeringii
落葉樹林内などに生える多年草です。葉は線形でふちに鋸歯がありざらつきます。3~4月,高さ10~25cmの花茎の先に淡黄緑色の花が1個開きます。
ヒカゲツツジ(ツツジ科)
○ヒカゲツツジ(ツツジ科)Rhododendron keiskei
深山幽谷の崖に生え,高さ1~2mになります。葉は枝先に輪生状につき,4~5月,枝先に直径約3cmの淡黄色の花が咲きます。
ニリンソウ(キンポウゲ科)
○ニリンソウ(キンポウゲ科)Anemone flaccida var. flaccida
山麓の林のふちや林内,竹林,土手などに生える多年草で,しばしば群落をつくります。4~5月,茎葉の間から普通2本の長い柄を出し,先端に直径1.5 ~2cmの白い花を咲かせます。和名の二輪草は2個の花を付けることによりますが,花が1個または3個のこともあります。
サトザクラ(御衣黄)(バラ科)
○サトザクラ(御衣黄)(バラ科)Cerasus serrulata‘Gioiko’
オオシマザクラ系サトザクラ(園芸種)の一種です。4月中下旬に花が咲きます。花弁は12~14個で,緑色と黄色が混ざっていて,花弁の中心に紅色のすじができます。昔,天皇が身につけられた着物の色ということから名前が付けられました。花の色が変わっているので,珍重されています。
シラン(ラン科)
○シラン(ラン科)Bletilla striata
やや湿った岩上や林内に生える多年草です。茎は高さ30~70cmになります。和名は花の色から紫蘭(しらん)とつけられました。
タチツボスミレ(スミレ科)
○タチツボスミレ(スミレ科)Viola grypoceras var. grypoceras
山野にごく普通に生える多年草です。地下茎は短く木質化して横に這います。茎は枝分かれして株をつくり,3~5月に花は咲き,直径1.5~2.5cmで,普通は淡紫色ですが変化が多いです。
サトザクラ(関山)(バラ科)
○サトザクラ(関山)(バラ科)Cerasus serrulata‘Sekiyama’
オオシマザクラ系サトザクラ(園芸種)の一種です。世界各国で愛好されているサトザクラの代表的品種で4月中下旬に濃紅紫色の花が垂れ下がって咲きます。
オトコヨウゾメ(レンプクソウ科)
○オトコヨウゾメ(レンプクソウ科)Viburnum phlebotrichum
別名をコネソともいいます。山野の日あたりのよいところに生え,高さ2mくらいになります。4~6月,枝先から淡紅色を帯びた白い花が5~10個垂れてつきます。9~10月になると,核果は赤く熟し,垂れ下がります。
ヤマツツジ(ツツジ科)
○ヤマツツジ(ツツジ科)Rhododendron kaempferi var. kaempferi
山野に生え,高さ1~4mになります。4~6月に,枝先に朱赤色または赤色,紅紫色の花が2~3個咲きます。夏秋に出た葉は,春に出た葉より小さく,冬を越します(半落葉性)。
モクレン(モクレン科)
○モクレン(モクレン科)Magnolia liliiflora
よく分枝して高さ3~5mになります。4~5月,葉の出る前に枝先に暗紫紅色の花を上向きに半開します。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁