皇居東御苑花だより

令和3年1月15日
写真 説明
シナマンサク(マンサク科)
○シナマンサク(マンサク科)Hamamelis mollis
中国原産で,高さ2~9mになります。1~3月,香りのいい黄金色の花が咲きます。花の基部は紅色です。葉は大きく,長さ8~16cmのややゆがんだ倒卵形で,褐色になっても落ちないで花期にも残るものが多くあります。
ウメ(八重唐梅)(バラ科)
○ウメ(八重唐梅)(バラ科)Prunus mume‘Yae-tobai’
日本に導入された紅材性梅の初期の品種です。花は1月中旬に開花し,紅色で花弁のふちが白くなります。一つの花から複数の果実が実ります。
ウメ(玉牡丹)(バラ科)
○ウメ(玉牡丹)(バラ科)Prunus mume‘Tamabotan’
大輪で1月中旬から3月中旬頃開花します。内側の弁は小さく,平たく見えます。
ウメ(八重寒紅)(バラ科)
○ウメ(八重寒紅)(バラ科)Prunus mume‘Yae-kanko’
野梅の一種です。花は紅色の八重咲きで,花弁の先は丸くなっています。花つきがよく,庭木や盆栽に向くとされています。
ウメ(八重野梅)(バラ科)
○ウメ(八重野梅)(バラ科)Prunus mume‘Yae-yabai’
野梅から変化した原種に近い梅です。中国から渡来した梅の子孫といわれています。枝は細く,花も葉も比較的小さいですが,とても良い香りがします。
シモバシラ(シソ科)
○シモバシラ(シソ科)Keiskea japonica
山地の木陰に生える40~70cmの多年草です。枝の上部の葉の脇に,9~10月に片側だけ花をつけた総状の白い花をたくさん咲かせます。冬の冷え込んだ朝に枯れた茎の根元から霜柱のような氷柱になるため,この名が付きました。別名「ユキヨセソウ」ともいいます。気温や風の状況によりますが,朝の10時頃まで見られます。
スイセン(ヒガンバナ科)
○スイセン(ヒガンバナ科)Narcissus tazetta var. chinensis
暖地の海岸近くに生えていますが,もともと自生していたものではなく,植えられたものといわれています。20~30cmの花茎を線形で平たい葉の間から出し,芳香のある白花を数個つけます。和名は水仙で漢名の音読みからきています。
ロウバイ(ロウバイ科)
○ロウバイ(ロウバイ科)Chimonanthus praecox
中国原産です。江戸時代に渡来し,観賞用によく植えられています。よく分枝して高さ2~5mになります。1~2月,葉が出る前に香りのよい黄色の花を下向きまたは横向きに開きます。
ソシンロウバイ(ロウバイ科)
○ソシンロウバイ(ロウバイ科)Chimonanthus praecox‘Concolor’
中国原産で,ロウバイよりも花がやや大きく,内側の花被片も黄色になっています。庭木や鉢植え,花材としてよく使われます。
カンアオイ(ウマノスズクサ科)
○カンアオイ(ウマノスズクサ科)Asarum kooyanum var. nipponicum
山地の林下に生える多年草です。茎は地をはい,暗紫色で節が多く葉は長い柄があります。花期は10~2月です。花は葉柄の基部に1個,地に埋もれるようにつきます。冬も枯れないことから寒葵の名があります。
ミヤマウグイスカグラ(スイカズラ科)
○ミヤマウグイスカグラ(スイカズラ科)Lonicera gracilipes var. glandulosa
ヤマウグイスカグラの変種で,枝や葉,花冠などに毛が密生します。山野に生え,よく分枝して高さ1.5~2mになります。本年枝の葉腋に淡紅色の花を1~2個下垂します。液果は直径約1cmの楕円形で,6~7月に赤く熟し,表面や果柄に腺毛が密生します。
タチバナ(ミカン科)
○タチバナ(ミカン科)Citrus tachibana
暖地の沿岸地にまれに自生する日本特産種で,高さ2~4mになります。6月頃,枝先に白い花をつけます。果実は2.5~3cmの扁珠形,果皮は黄色で薄いです。
ハルサザンカ(ツバキ科
○ハルサザンカ(ツバキ科)Camellia ×vernalis
サザンカとツバキ,それも主としてヤブツバキとその園芸品種の自然交配で生まれた種間雑種と考えられています。開花時期は12~4月になります。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁