皇居東御苑花だより

令和2年6月26日
写真 説明
マヤラン(ラン科)
マヤラン(ラン科)Cymbidium macrorhizon
常緑広葉樹林下に生える腐生植物です。高さ10~30cmで,7~8月にかけて白色で紅紫色を帯びた1.5cmほどの花をつけます。和名は,最初の発見地,神戸市麻耶山にちなみます。
キヌタソウ(アカネ科)
○キヌタソウ(アカネ科)Galium kinuta
和名は,柄のついた果実を砧(衣類をやわらかくするために使う槌)に見立てたものといわれます。山地の林下や,ふちなどに生える多年草です。葉は4枚が輪生し,3本の縦の脈が目立ちます。7~8月に花冠が4裂した白い花が茎の上部に枝を分けて円錐状に多数つきます。
ヤブコウジ(サクラソウ科)
○ヤブコウジ(サクラソウ科)Ardisia japonica var.japonica
山地の木陰によく群生する高さ10~20cmの常緑小低木で,地下茎を伸ばして増えます。7~8月,葉のわきから白色の花を2~5個下向きにつけます。果実は直径5~7mmの球形で,10~11月頃赤く熟します。
ヤブカンゾウ(ススキノキ科)
○ヤブカンゾウ(ススキノキ科)Hemerocallis fulva var. kwanso
暖地の沿海地に自生し,高さ3~5mになります。葉は長さ,幅とも20~40cmで掌状に7~9裂し,烈片のふちには鋸歯があります。10月~11月,茎の先に直径2~3cmの散形花序を円錐状に多数つけます。
オオバギボウシ(キジカクシ科)
○オオバギボウシ(キジカクシ科)Hosta sieboldiana var.sieboldiana
山地の草原や丘陵地などに生える多年草です。葉は根生し卵円形または卵状隋円形で,先は短くとがり基部は心形です。7~8月,長い総状花序をつけ淡紫色または白色の花が多数開きます。和名は葉が大きいことによります。
ヒツジグサ(スイレン科)
○ヒツジグサ(スイレン科)Nymphaea tetragona
池沼に生える多年生の水草です。多数の根生葉を出し,葉は水面に浮かび光沢があります。6~9月に白色の清楚な花が1個開きます。和名は未草で,未の刻(午後2時)に開くことによります。
ノカンゾウ(ススキノキ科)
○ノカンゾウ(ススキノキ科)Hemerocallis fulva var. disticha
野原や溝のふちなどに生える多年草です。葉は広線形で長さ40~70cm,主脈はへこみます。7~8月,葉の間から70cmくらいの太い花茎をだし,橙赤色のラッパ状の花が10個ほど咲きます。一日花で昼間だけ開きます。結実はまれにあります。
ハンゲショウ(ドクダミ科)
○ハンゲショウ(ドクダミ科)Saururus chinensis
水辺に白い根茎をのばして群生する多年草です。臭気があり,茎は高さ60~100cmで直立します。6~8月,花が咲く頃に上部の葉は白くなります。和名は半夏生(7月初旬)のころ白い葉をつけるからとか,半分化粧をしたように見えることからつけられました。
アジサイ(アジサイ科)
○アジサイ(アジサイ科)Hydrangea macrophylla form.macrophylla
ガクアジサイの両性花がすべて装飾花に変わったもので,古くから栽培されています。高さ1.5mほどになります。6~7月に,枝先に直径約3~6cmの装飾花を球状につけます。淡い青紫色の花弁のように見えるのは萼片で,花弁はごく小さく,雄しべと雌しべともありますが,結実はしません。
キキョウ(キキョウ科)
○キキョウ(キキョウ科)Platycodon grandiflorum
日当たりのよい山地や野原などに生える50~100cmの多年草です。花が美しいために昔からよく栽培されており,八重咲きや白花など園芸種も多いです。根は太くて黄白色をしており,多肉質で薬用とされます。7~9月に,青紫色で鐘形の花が咲きます。秋の七草の「朝貌(あさがお)」はキキョウのことだと言われています。
ノリウツギ(アジサイ科)
○ノリウツギ(アジサイ科)Hydrangea paniculata
日当たりのよい山野に生え,高さ2~4mになります。7~8月,枝先に,小形で5弁の両性花多数とその周囲に直径1~5cmの白色,時に淡紅色の装飾花をつけます。和名は,枝を折ると糊状の糸を引くことによります。
タイサンボク(モクレン科)
○タイサンボク(モクレン科)Magnolia grandiflora
北米中南部原産で,1873年に渡来しました。高さ10~20m,葉は長さ12~15cmの長楕円形の革質で特徴があります。5~6月,直径12~15cmの芳香のある白い花が咲きます。花弁は6個,まれに9~12個あります。
リョウブ(リョウブ科)
○リョウブ(リョウブ科)Clethra barbinervis
高さ8~10mになります。樹皮は薄片となってはがれ茶褐色でなめらかになり,薄片をつけたまま床柱としても使われます。7~9月,枝先に小さな白い花を密につけます。

参考図書:山渓カラー図鑑「日本の樹木」,山渓カラー図鑑「日本の野草」(山と渓谷社)

日本の野生植物(平凡社)

写真:宮内庁