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宮内庁書陵部は,戦後の制度改革において,それまで宮内省の図書寮と諸陵寮がそれぞれ担っていた,皇室伝来図書の保管と陵墓の管理を併せ行う組織として設置されました。 書陵部は,鎌倉時代の花園天皇を始めとする歴代天皇の宸筆のほか,奈良時代の仏教典,平安時代以降写し伝えられてきた日本書紀,源氏物語,古今和歌集などの書物,また江戸初期の後水尾天皇の御画像や五箇条御誓文など古代から近世に至るまで皇室に伝えられてきた40万点を超える貴重な図書・文書群を所蔵しています。明治以降,宮内省,宮内府及び宮内庁が作成した,皇室の御活動の記録である5万点余の公文書も保管しています。 また,陵墓の調査・考証のため,古い時代の埴輪や勾玉などの考古品も保存しています。 これら代々皇室に伝えられてきた品々は皇室の長い歴史と文化的伝統を体現するものであり,これを後世に伝えるべく大切に保管している書陵部はまさに「皇室の 本展覧会は,書陵部が所蔵する図書,公文書,考古品等の中から我が国の歴史と各時代の文化の様相を伝える資料として価値が高いとされている「書陵部の名品」を選び出し,初めてまとまった形で一般に紹介するものです。学校教科書や歴史書などにしばしば引用されており,皆様方も写真などで御覧になったものも多いと思います。はるか古代から今日までの我が国と皇室の歩みに思いを馳せていただければ幸いです。 |