桂離宮の写真

(写真:宮内庁)
写真 説明文
御幸門
御幸門(みゆきもん)
元は17世紀中頃、後水尾上皇をお迎えするために造られた門で、18世紀に再建されています。茅葺切妻屋根で、柱と桁にはアベマキの皮付き丸太が使われています。
御幸道
御幸道(みゆきみち)
小石を密に敷き詰めて舗装した苑路で、この小石を霰(あられ)に見立てて「霰こぼし」と呼んでいます。
外腰掛
外腰掛(そとこしかけ)
松琴亭の待合所です。内側の腰掛の脇には砂雪隠(すなせっちん)が布設されており、主の心遣いを示しています。
外腰掛では経年により劣化の生じた茅の葺替を行いました。
州浜
洲浜(すはま)
黒く扁平な石が敷き詰められ池に突き出し、先端に灯籠を据えて岬の灯台に見立てて海を演出しています。
石橋
石橋(いしばし)
白川橋(しらかわばし)ともいわれていますが、松琴亭へは、この一枚橋でつながれています。
松琴亭
松琴亭(しょうきんてい)
茅葺入母屋造の茶亭です。
松琴亭一の間
松琴亭一の間
一の間床と襖には青と白の和紙が市松模様に貼り合わされ、斬新な意匠となっています。
賞花亭
賞花亭(しょうかてい)
茅葺切妻屋根の茶亭で、苑内で最も高い位置にあって、「峠の茶屋」とも呼ばれています。
賞花亭では経年により劣化の生じた茅(かや)葺屋根の葺替を行いました。工事は令和4年3月に完了しています。
園林堂
園林堂(おんりんどう)
本瓦葺方形造の持仏堂で、かつては、観音像と細川幽斎像の尊像を祀り、また、宮家代々の位牌が安置されていましたが、現在は建物だけが残っています。
笑意軒
笑意軒(しょういけん)
茅葺寄棟造の母屋に柿葺の庇をつけた農家風の茶亭で、桂離宮の茶亭の中では最も大きい建物です。
月波楼
月波楼(げっぱろう)
観月のための茶亭で、その名のとおり池に映る月を鑑賞しました。
書院
書院(しょいん)
桂離宮の中心的御殿で、古書院、中書院、新御殿が雁行形に建てられ、古書院の前には月見台が造られています。
書院では、経年により劣化の生じた柿葺屋根の葺替や漆喰壁塗替、建具の修理などを行いました。工事は令和5年11月に完了しています。
月見台
月見台(つきみだい)
書院から張り出した竹簀子張りの台で、観月に使用されました。
住吉の松
住吉の松(すみよしのまつ)
別名「衝立松」とも呼ばれ、お庭全体を見せない役割をします。
穂垣
穂垣(ほがき)
一定間隔に立てた太い竹に、水平に細い竹枝を積み上げた垣根です。