文仁親王同妃両殿下 ウガンダご訪問を終えられてのご印象

文仁親王同妃両殿下 ウガンダご訪問を終えられてのご印象

(平成24年6月16日)
ウガンダ訪問を終えて

ウガンダと日本が外交関係を樹立してから50周年に当たる本年,ウガンダ政府のご招待により同国を訪れることができましたことを誠にうれしく思います。ムセベニ大統領閣下を始めとする政府関係者には,私たちをあたたかく迎えていただくとともに,訪問に際して多くの手厚いご配慮をいただきました。とくに大統領閣下には,両国の外交関係樹立50周年を記念した晩餐会を催していただいたことに,深く感謝申し上げます。

私たちは,これまで個々にアフリカを訪れたことがありましたが,二人そろっての訪問は初めてとなります。

ウガンダは,その自然の美しさから「アフリカの真珠」と呼ばれており,今回お会いした方々からも幾度となくその言葉を聞きました。世界の淡水湖としては2番目に面積が広いビクトリア湖やナイル河の源とされる場所を訪れたときに,多くの鳥類とともに,その自然景観の一部に接することができたように感じました。

ウガンダにおける3泊4日の滞在中には,いくつもの記憶に残る経験をいたしました。到着して早々に訪れたウガンダ博物館では,同国における自然誌や文化の一端に触れることができましたし,日本の経済協力や福祉の分野に関わる事柄,40年以上前からオーガニック・コットンによる製品を作っている企業などを視察いたしました。また,傷病動物を保護し,ウガンダの生物多様性を保全している教育・研究施設や多様な植物を展示している植物園も大変印象に残りました。

さらに,今時訪問においては,在留邦人やJICAの専門家,シニアボランティア,青年海外協力隊員から,ウガンダの様子やそれぞれの立場における活動などについてお話を伺う機会を得ました。また,日本へ留学や研修で滞在した経験を持つ方たちにもお会いしました。これらの方々を始めとする多くの人々の尽力が日本・ウガンダ両国の良好な関係に寄与していることを強く感じました。そして私たちにとって,視察先や人々とのふれあいを通して,ウガンダへの理解を深める貴重な機会になりました。

日本とウガンダの外交関係樹立50周年が一つの契機となり,両国の相互理解がさらに深まるとともに,友好親善関係がいっそう促進されることを期待しております。

最後になりますが,このたびの訪問に関係された多くの方々に対し,ここに謝意を表したく思います。