主な式典におけるおことば(平成11年)

皇太子殿下のおことば

第54回国民体育大会冬季大会スキー競技会開会式
平成11年2月18日 (木)(小樽市総合体育館(北海道))

第54回国民体育大会冬季大会スキー競技会の開催に当たり,全国各地から参加された多くの選手,役員,そして地元北海道の皆さんとお会いできることを,大変うれしく思います。

国民体育大会は,その半世紀を超える歴史の中で,多くの関係者の熱意と努力に支えられ,国民の健康増進,スポーツの振興と普及に大きな貢献を果たしてきました。

昨年,長野で開催された冬季オリンピック大会での日本選手の活躍ぶりは,いまだ記憶に新しいところであり,国民のウィンタースポーツに対する関心もますます高まってきていますが,こうしたことも長年にわたるスポーツ振興の一つの成果の現れではないかと思います。

厳しい予選を勝ち抜き,この大会に参加される皆さんが,雄大な北海道の自然を背景に,日ごろ鍛えた力と技を十分発揮されるとともに,お互いの友情をはぐくみ,地元の皆さんとの交流を深められるよう期待しています。

古くから国際貿易港として発展し,19年前にも「スキーのふるさと」として冬季国体を開催したここ小樽市で,この度開催される「みなと・おたる国体」が,皆さんにとって長く思い出に残る大会となることを願い,私のあいさつといたします。

第70回宮様スキー大会国際競技会記念式典・開会式
平成11年3月4日 (木)(北海道厚生年金会館)

第70回宮様スキー大会が国内外から多くの参加者を迎えて開催されることを,誠に喜ばしく思います。

宮様スキー大会は,昭和5年に,秩父宮殿下並びに高松宮殿下の御来道を記念して始まったものですが,今日までの間この大会は,我が国のウィンタースポーツ,とりわけスキー競技の分野において,その普及,発展及び選手の育成に大きく貢献してきました。

ここ札幌では宮様スキー大会が一つの目標としたオリンピック冬季大会が昭和47年に開催されましたが,昨年の長野オリンピック冬季大会でも,宮様スキー大会で腕を磨いた選手たちが大いに活躍したことは記憶に新しいところです。ここに,本大会を長年にわたり育ててこられた大会関係者並びに札幌市の関係の皆さんに,改めて敬意を表します。

今回,記念すべき第70回大会に内外から参加される選手の皆さんが,日ごろの研鑽(けんさん)の成果を十分に発揮され,各国から参加されている選手の方々との間に友情の輪が広がり,伝統ある国際大会としての声価をますます高められるよう祈念いたします。

また,宮様スキー大会が,今後とも秩父宮殿下並びに高松宮殿下の御遺志を受け継ぎながら,更に充実した大会となっていくよう関係者の皆さんの一層の尽力を期待して私のあいさつといたします。

第10回全国「みどりの愛護」のつどい
平成11年4月28日 (水)(国営昭和記念公園)

本日,第10回全国「みどりの愛護」のつどいが,ここ昭和記念公園において開催され,日ごろから,緑の愛護に携わっている皆さんと共に,出席できることを,うれしく思います。

森林や緑地など,豊かな自然環境の大切さが今改めて認識されています。豊かな緑は,大気の浄化や大地における水の循環,災害の防止など,有益な役割を果たすとともに,自然との触れ合いを通じ心の安らぎを与える場となっております。地球規模での緑の保全と育成が人類共通の課題となっている今日,緑を未来へ引き継ぐ資産として,守り育てていくことは,私たちの重要な責務であると考えます。

首都圏にあって,重要な緑の空間を提供するこの公園は,「緑の回復と人間性の向上」をテーマとして整備されてきたと伺っております。本日この公園に集われた皆さんは,このテーマについてそれぞれに考え,相互に交流を深められ,緑を守り,はぐくむ心を,新たにされることと思います。そして,その心が,国内はもとより,全世界へと広がっていくことを期待します。

ただ今表彰を受けられた方々は,それぞれの地域で様々な形の「みどりの愛護」の活動を続けられていると伺っております。皆さん方のたゆみない努力を,深く多とするとともに,このつどいを契機として,緑豊かな環境づくりが一層発展することを願い,私のあいさつといたします。

西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道)開通式典
平成11年5月1日 (土)(瀬戸田P・A(広島県))

この度,本州四国連絡橋西瀬戸自動車道が完成し,今日開催の日を迎えたことを大変喜ばしく思います。

この道路は,瀬戸内海の芸予諸島を経由して本州と四国を結ぶものであり,島の人々はもとより,関係地域の多くの人々にとっても,安定した交通網を提供することにより,人,物,文化の交流が大きく進展することが期待されます。とりわけこのルートに架かる多々羅大橋や来島海峡大橋は,長年にわたり研究・開発が進められてきた極めて高度な架橋技術の結晶といえるものと伺っています。

私は,大学の卒業論文で中世の瀬戸内海の交通を取り上げましたが,論文作成に当たり現地を見ようと,今日橋が架かっているこの地域を船でまわったことがあります。その当時はこのような光景を想像することはとてもできませんでしたが,かつて訪れた場所を再び訪れ,懐かしい気持ちでおります。

この美しい瀬戸内海に架かる橋を眺めるとき,長年にわたり橋の建設に携わった人々や橋の完成を待ち望んでいた人々の思いが察せられます。また,その陰にあって,橋の完成を見ることなく,工事中に不慮の事故で亡くなられた方々に対し,深く哀悼の意を表します。

本日の西瀬戸自動車道の開通により,四半世紀にわたる工事を経て,本州四国連絡橋三ルートが完成したことになります。これまでの架橋工事に様々な形でかかわってこられた多くの人々の努力と熱意に対し改めて敬意を表します。そして,瀬戸内しまなみ海道と呼ばれる西瀬戸自動車道の開通が,他の二つのルート同様,人々の生活に豊かさをもたらし,関係する地域の発展につながることを期待し,私のあいさつといたします。

グローバルコモンズ世界環境会議'99開会式
平成11年6月3日 (木)(東京プリンスホテル)

本日,海外からも多くの方々の参加を得て,グローバル・コモンズ世界会議'99が開催されることを大変うれしく思います。

新たな世紀を迎えようとする今日,私たちは以前にも増して,地球環境のかけがえのない価値と,また同時にその保全の難しさに思いを致さずにはおられません。かつて自然との調和の中で生きてきた人間は,やがて,技術の進歩と経済活動の発展を通じ,自然を変え,環境に大きな負担を強いるようになりました。現在,私たちの世界では,大気,水,土壌などの環境汚染や,森林の減少など自然資源の劣化が重大な問題となっております。

幸いなことに,今日では多くの人々がこのような営みが持続可能なものでないことに気付き,地球環境を良好な状態に保つための努力が,世界的規模で始められています。地球環境は人類共有の財産であり,将来の世代にわたって受け継がれていかねばならないものです。この人類共通の願いを実現するためには,国や立場の違いを越えて互いに協力し合うことが必要であります。この会議において,様々な分野の専門家の方々の参加を得て,私たち人類が将来にわたって地球の恵みを享受し続けることができるよう様々な方策について議論が行われることは,大変意義あるものと思います。

この会議を契機として,地球環境保全のための取組が,21世紀に向けて更に大きく進むことを願い,私のあいさつといたします。

第35回献血運動推進全国大会
平成11年7月22日 (木)(富山市芸術文化ホール)

第35回献血運動推進全国大会に,各地から参加された皆さんと共に出席できることを,うれしく思います。

最近の献血状況は,医療上の必要によりよく対応した成分献血や400ミリリットル献血が定着しつつあるとともに,特に,昨年は前年を大幅に上回る614万もの大勢の方が献血に協力されたと伺い,喜ばしく思います。

献血運動は,献血者の善意に支えられています。その善意にこたえるためにも,集められた献血は,何よりも安全性を十分に確認した上で,安定的に患者の方々に供給されなければなりません。人々の生命と健康を維持する上で欠くことのできない血液の安定的な供給がなされているのは,本日,栄えある表彰を受けられた方々並びに関係者の不断の努力によるものであり,皆さん方の努力を深く多といたします。

献血は人の命を救う尊い行為であります。同時にそれは,人と人とが共に助け合い,支え合いながら生きていく心をはぐくむことにもつながります。このような意義ある献血運動を更に推進していくため,本年,献血年齢の延長の措置が採られましたが,少子化,高齢化が進展する状況の中では,若い人たちはもちろんのこと,国民全体に広く献血に対する理解と協力が得られることが不可欠であります。

ここ富山で開催される本日の全国大会を契機に,献血推進運動の輪が,ますます広がっていくことを希望して,あいさつといたします。

平成11年度全国高等学校総合体育大会総合開会式
平成11年8月1日 (日)(北上陸上競技場(岩手県))

平成11年度全国高等学校総合体育大会「'99岩手総体(きゅうじゅうきゅういわてそうたい)」が,全国各地から多数の参加者を迎えて,豊かな自然に恵まれ,歴史と文化をはぐくんできたここ岩手の地で開催されることを,喜ばしく思います。

選手の皆さんには,日ごろ鍛えた力と技を十分に発揮し,お互いに友情をはぐくむとともに,地元の方々とも交流を深め,高校生活の素晴らしい思い出をつくられるよう願っています。

そして,この大会が選手の皆さんの活躍と数多くの地元高校生の協力によって,「飛びたとう 岩手の空に 夢はせて」のスローガンにふさわしい,未来に羽ばたくさわやかな若者の祭典となるよう期待いたします。

皆さんの御健闘を心からお祈りいたします。

第11回全国農業青年交換大会開会式
平成11年8月18日 (水)(四日市市文化会館(三重県))

第11回全国農業青年交換大会に,各地から参加された皆さんと共に出席できることをうれしく思います。

農業は,人々の生命を支える食料の供給という使命のほか,緑豊かな自然や国土の保全などに重要な役割を果たしております。皆さんが,このような農業の担い手として,農業青年クラブ活動などを通じ,農業の発展や地域社会に大きく貢献されていることを心強く思います。

この大会に参加された皆さんが,古くからの歴史・文化と豊かな自然を有する,ここ三重県で,日ごろ培った技術や意見を交換し,語り合う中で,友情の輪を広げられることを希望いたします。

また,皆さんが,互いに交流を深めることによって,新たな技術を見いだし,将来の農業のあるべき姿を探求して行かれることを期待いたします。さらに,この大会を契機に,皆さんの若い力が,豊かな創造力とたくましい行動力を生み出し,様々な困難を克服して,将来に向かって日本の農業を力強く築いていかれることを願い,私のあいさつといたします。

国立中央青年の家開所40周年記念式典
平成11年9月19日 (日)(国立中央青年の家(静岡県御殿場市))

国立中央青年の家開所40周年に当たり,皆さんと共に,この記念式典に出席できましたことを,うれしく思います。

国立中央青年の家が,開所以来,延べ6百万人を超える若い人々を受け入れ,友情をはぐくみ,互いに切磋琢磨(せっさたくま)する機会を提供してきていることは,誠に意義深いことであります。

私自身,かつてこの地で開催されたキャンプ大会「第5回日本アグーナリー」に,内外から集まった障害を持つボーイスカウトと共に,参加したことがありますが,国立中央青年の家が,青少年の健全な育成の上で果たしてきた役割には大きなものがあると思います。ここに,長年にわたる関係者のたゆみない努力に対し,心からの敬意を表します。

自然環境に恵まれた青年の家での共同生活や,様々な活動を通じて一人一人がお互いを尊重し合い,相手の立場を理解し協力していく心が,参加青年の人格の中に培われていくことを期待しております。

新しい世紀を迎え,日本の明日を担う青年を育成する青年の家の果たす役割は,ますます大きなものとなっていくと思います。開所以来40年の節目を迎えた国立中央青年の家が,これからも多くの青少年に親しまれ,ますます発展していくことを願い,記念式典に寄せる言葉といたします。

第14回国民文化祭・ぎふ99開会式
平成11年10月23日 (土)(岐阜メモリアルセンター・で愛ドーム(岐阜県))

第14回国民文化祭の開会式に,皆さんと共に出席できることを,大変うれしく思います。

岐阜県は「飛山濃水(ひさんのうすい)」の言葉に喩(たと)えられるように,飛騨地域には槍ヶ岳,乗鞍岳など3000メートル級の峰々がそびえ,美濃地域には木曽川,長良川,揖斐川のいわゆる木曽三川に囲まれた水郷地域があるなど変化に富んだ美しい自然を有するとともに,今回のメインテーマであるとおり日本の中央に位置し,多彩な文化をはぐくんできました。

この岐阜県において,日ごろから様々な芸術文化活動に取り組まれている多くの人々を国内外から迎え,国民文化祭が開催されることは,誠に喜ばしいことであります。ここに,開催のために払われた関係者の努力に対し,敬意を表したいと思います。

私も幾度か岐阜県を訪れ,木曽三川の河口に広がる輪中から飛騨高山の町並み,白川郷の合掌造りまで目の当たりにする機会を得ましたが,厳しい自然と闘い,あるいは調和しながら,長い歴史の中で築かれてきた独特の文化に触れたことを今でも印象深く思っています。

国民の文化へ寄せる関心は,近年ますます高まっています。このような中で,我が国の優れた伝統文化を継承しつつ,21世紀に向けて新しい文化を創造する場として,この度の催しが大きな役割を果たし,各地域の文化の振興が一層促進されることを期待しています。

終わりに,県内各地で開催される多くの催しにおいて,全国各地からの参加者はもとより,海外からの参加者も迎え,地元の皆さんとの間に交流の輪が広がり,新しい文化が創造されることを願うとともに,国民文化祭が一層発展することを期待し,私のあいさつといたします。

第23回全国育樹祭
平成11年10月31日 (日)(大阪府営蜻蛉池(とんぼいけ)公園)

第23回全国育樹祭が,全国各地から多数の参加者を迎え,ここ「大阪府営蜻蛉池(とんぼいけ)公園」において開催されることを,うれしく思います。

大阪は,古来,難波津と呼ばれ,世界との交流の窓口として発展してきましたが,大阪平野を取り巻く緑豊かな山々,「水の都」と呼ばれた多くの川や堀など,水と緑に囲まれ,森林から多くの恩恵を受け,都市と自然との調和を図りながら豊かな文化を花開かせてきました。

森林を始めとする緑は,生物が生存する基盤であり,二酸化炭素の吸収,水源の涵養(かんよう)や災害の防止のために重要な役割を果たしてきており,さらには人々に,健康や明日への活力を与えてくれる憩いの場として,大切な働きを持っています。この貴重な緑を守り育て21世紀に引き継いでいくことは,私たちの重要な責務であります。

都市化が進んだ大阪においては,森林を始めとする「みどり」を大切に守り育てようという気運が高まり,特に今回の育樹祭を樹に,多くの府民が森や林を育てるために,各地でボランティアとして育樹作業に携わったと聞いており,その努力を深く多といたします。

本日表彰を受けられる方々を始め,日ごろから森林や都市での緑を慈しみ育て,国土の緑化にいそしまれている全国各地の皆さんに改めて敬意を表するとともに,各地でのリーダーとして,一層尽力されることを期待します。

終わりに,「育てよう 街がやわらぐ 緑の樹(き)」という今回の大会テーマにふさわしく,国民の一人一人が身近な緑を大切にし,豊かな緑が,世界へ,そして未来へ広がることを切に願い,私のあいさつといたします。

1999年(第7回)花の万博記念「コスモス国際賞」授賞式
平成11年10月31日 (日)(いずみホール(大阪府))

国際花と緑の博覧会を記念するコスモス国際賞の授賞式に,皆さんと共に出席できることをうれしく思います。

ただ今,賞を受けらけた呉征鎰(ウーチェンイー)博士に心からお祝いを申し上げます。

呉(ウー)博士は,中国全土の植物の種の多様性を網羅する「中国植物志」の編集を主導し,その成果を世界に公表するという大きな業績を上げられたとお聞きしています。

亜寒帯から亜熱帯まで,広大な中国の植物相を60年以上にわたって研究し,現在も新しい成果を積み重ねておられる博士の業績に敬意を表したいと思います。

博士が取り組んでこられた植物の種の多様性の研究は,地球環境の保全に直結する極めて重要なテーマであります。博士が築き上げてこられた研究の成果が,地球の未来と人類の幸せのために大きくいかされることを期待しています。

終わりに,呉(ウー)博士の今後ますますの御活躍とコスモス国際賞の発展を願い,私のあいさつといたします。

第35回身体障害者スポーツ大会開会式
平成11年11月6日 (土)(熊本県民総合運動公園陸上競技場)

全国各地から集まられた多くの選手,役員の皆さんと共に第35回全国身体障害者スポーツ大会の開会式に出席できることを,大変うれしく思います。

この大会は,昭和40年の岐阜県大会以来今日まで,身体に障害を有する人々のスポーツ振興はもとより,選手やボランティアの皆さんを始め,多くの方々の大会に臨むひたむきな姿が,人々に感動を与え,身体に障害を有する人々に対する国民の理解を深める上で,重要な役割を果たしてきました。

ここに,長年にわたり,この大会の発展に尽くしてこられた数多くの関係者のたゆみない努力に,深く敬意を表します。

来年は西暦2000年を迎えますが,この「ハートフルくまもと大会」が輝かしい未来への架け橋となり,日本中の多くの人々に,希望と感動を与えることを願っております。

今回,参加された選手の皆さんには,日ごろの練習の成果を発揮され,活躍されることを期待するとともに,お互いの,そして,地元の方々との友情の輪を広げ,数多くの楽しい思い出をつくられるよう希望いたします。

終わりに,この大会が,熊本県民の温かい協力の下に,実り多いものとなることを願い,あいさつといたします。

第26回「日本賞(にっぽんしょう)」教育番組コンクール授賞式
平成11年11月19日 (金)(東京全日空ホテル)

「日本賞(にっぽんしょう)」教育番組国際コンクールが,世界各国から多数の番組の参加を得て行われたことを喜ばしく思います。

21世紀を目前にした現在,世界の多くの国は,教育の分野における様々な課題を抱えていますが,それぞれの国において,次の世代を担う子供たちのために平和でよりよい社会を築こうと叡智(えいち)を集め懸命な努力がなされています。特に,今後ますます発達する情報化社会において,映像メデイアの新しい技術を有効にいかした質の高い教育番組を作る重要性はますます高まっていると思われます。

今年のコンクールに参加した200本を超える番組には,教室と回線を結び,子供たちが参加する双方向性の番組など,教育番組の新しい方向性を示すものが見られたり,新設された教育ジャーナル部門では,教育をめぐる今日的な課題をドラマ仕立てで描くものなどもあり,青少年を取り巻く数々の問題に我々がどう取り組んでいくべきかを問う番組が際立っていたと伺っています。ここに,質の高い教育番組の提供を目指し制作に携わっている各国の皆さんの日ごろの努力に敬意を表します。

「日本賞」コンクールは,これまでも世界各国の放送機関が互いにその成果と経験を分かち合う機会を提供することで,教育番組の質の向上に大きな貢献を果たしてきました。この「日本賞」コンクールの,今後一層の発展を願い,私のあいさつといたします。