皇太子妃殿下お誕生日に際し(平成22年)

皇太子妃殿下お誕生日に際してのご感想

平成22年12月9日(木)

この1月には,阪神・淡路大震災15周年追悼式典に出席するため,神戸市を訪れる機会がありました。その折りには,15年前の大震災当時の大変な状況やその後の復興の道のりを思い起こし,深い感慨に包まれました。同時に,今なお癒えることのない傷に苦しんでおられる方々のことを思うと,とても心が痛みます。阪神・淡路大震災をはじめ様々な災害で被災されたり,あるいは,その他の状況においてご苦労を重ねておられる方々のことを心にとどめ,国民の皆様の幸せをいつもお祈りしていたいと思います。

愛子の学校のことでは,多くの方々にご心配をいただいていることと思います。私自身,愛子が以前のように安心して学校生活を送ることができるように,皇太子殿下とご相談をしながら,親として何をしてあげられるのか考え,歩んでまいりました。この何か月かの間は,学校の先生方のご理解をいただいて愛子の通学の付き添いを続けておりますが,幸い最近では,愛子が学校で過ごす時間もだいぶ長くなり,お友達と楽しそうに過ごしている姿に安堵しております。これからも引き続き,学校の先生方ともよくご相談しながら一歩一歩進んでいくことができればと思っております。

このような中にあって,天皇皇后両陛下にはお心遣いをいただきながら温かくお見守りいただいておりますこと,そして,皇太子殿下には常に傍らでお支えいただいておりますことに心より感謝申し上げます。また,国民の皆様から日頃よりお寄せいただいている温かいお気持ちにこの機会に厚くお礼を申し上げたいと思います。

皇太子妃殿下のお誕生日に際してのご近影