皇太子妃殿下お誕生日に際し(平成17年)

皇太子妃殿下お誕生日に際してのご感想(要旨)

平成17年12月9日(金)

今年の誕生日をこうして無事に迎えることができますことをたいへんありがたく思っております。多くの皆様にご心配をいただいていることと存じますが,お陰様で体調も徐々に回復してきており,公の場にも少しずつ出席することができるようになってまいりました。

これまで,天皇皇后両陛下に温かくお見守りいただいてまいりましたこと,皇太子殿下にはお忙しいご日常の中,たえず傍でお支えいただいてきておりますことに心より感謝申し上げております。

国民の皆様から,様々な形で温かいお気持ちを寄せていただいていますことも,私にとりまして大きな支えとなっており,たいへんありがたく存じております。

今年11月には,紀宮様がご結婚なさいました。このことはとても嬉しく,心よりお祝い申し上げております。紀宮様には,私が皇室に入りましてからの12年余りの間,様々な面でお助けいただいておりましたことを度々思い,感謝の気持ちで一杯になります。紀宮様が皇室を離れられましたことに寂しさも感じますが,これからの新しいご生活でのお幸せをお祈りしたいと思います。

娘の愛子もいつの間にか4歳になり,日々の生活の中で見せるしぐさや言葉の中にも,ユーモアや思いやりの気持ちがうかがえるなど,成長を感じております。早いもので,来年からはもう幼稚園に通うことになりますことに感慨を覚えます。愛子が,誕生以来これまで,国民の皆様からの温かい祝福の中で成長してきていることをたいへんありがたいことと感謝しております。これからも,周囲からの協力を大切にしながら,子どもが少しずつ成長していく姿を見守っていかれたらと存じます。

私自身も,お医者様をはじめ,まわりの方々からのお力添えをいただきながら,少しずつ公務に復帰していけますよう,心身の快復に努めていきたいと存じます。