野鳥の写真・観察地域

アオジ(ホオジロ科)

写真 説明
アオジ
分布図
○大きさ、形態、鳴き声
全長:16cm、翼開長:22cm
雄の頭からほお、首の後ろが灰緑色で、目先とくちばしの周囲が黒いです。胸から腹にかけては緑がかった黄色で、胸やわきに黒い縦斑があります。雌は、顔が黒っぽくなく、淡い黄褐色の眉斑が目立ちます。チッと地鳴きします。
○生態特性
夏鳥として北海道や本州に渡来し繁殖します。繁殖期には明るい林や草原に接した林のへりなどに生息し、本州では代表的な高原の鳥です。冬は、平地から低山の明るい林の下ヤブ、草原、アシ原で見られ、やぶがあれば、市街地の公園や庭にも姿を見せます。群れで行動することはありません。
○観察時期・難易度
秋季、冬季に普通に観察できます。
○観察のポイント
場所:二の丸雑木林、新雑木林、諏訪の茶屋付近、野草の島、桜の島など
東御苑では、秋季から冬季に、ツツジやサツキの植え込みの中や藪で多く見られます。植え込みの中にいると姿は見えませんが、「チッ」という鳴き声でいることが分かります。春先の渡去前には、樹上でさえずる姿も見られます。

参考資料:鳥630図鑑((財)日本鳥類保護連盟)、東京都レッドリスト鳥類2010年版

写真:宮内庁

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