正倉年表(正倉の建立及び修理の経過)

正倉年表(正倉の建立及び修理の経過)
元号 西暦 事項
天平勝宝8歳 756   光明皇后が聖武天皇の遺愛品を東大寺に献納。この頃正倉が建設される。
天禄2年 971   この頃,正倉の修理を行う。
長元4年 1031 7 強風の被害を受けた勅封倉の修理を行う。また,南倉の湿損を点検する。
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長暦3年 1039 3 盗賊,勅封倉を焼き穿ち,宝物を盗みだす。
天喜5年 1057 正月 南倉を11日間かけて修理する。このとき木工事とともに,平瓦・丸瓦あわせて約5千枚を葺き替える。
8 北倉の瓦2百枚を1日で葺き替えて修理する。
承暦3年 1079 8 北倉の北西角破損を修理する。
康和2年 1100   この冬,勅封倉を修理する。
大治5年 1130 5 勅封倉に湿損の疑いがあるため,法会で東大寺を訪れた右中弁らと東大寺別当が点検を行う。
文治5年 1189 3 東大寺の要請により,激しい湿損があるとされる勅封倉の点検を行うため,造東大寺司長官らが下向する。
建久4年 1193 5 造東大寺司長官が東大寺に下向し,北倉・中倉の雨漏りを点検する。
建久4年 1193 8 北倉・中倉を修理する。
建久5年 1194 3
寛喜2年 1230 7 北倉・南倉を,破損のため修理する。
10 盗賊,中倉の扉を焼き開いて,宝物を盗み出す。
寛元元年 1243 閏7月 勅封倉を,雨漏り・破損のため修理する。
寛元4年 1246 9
建長6年 1254 6 北倉東面北端に落雷。これにより破損した扉・柱六本などを,交換・修理する。
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慶長7年 1602 6 徳川家康の命により,正倉修理事前調査を行う。
慶長8年 1603 2 徳川家康の命により,正倉の修理を行う。
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慶長15年 1610 10 盗賊,北倉の床を切り破り,宝物を盗み出す。
寛文3年 1663 8 幕府,正倉の修理を命じる。
寛文6年 1666 3 幕府の命を受け,中倉の小破を修理する。
元禄3年 1690 9 正倉の破損検分書が作成される。
元禄6年 1693 5 正倉を修理する。床下束柱に鉄のタガを巻き,また台輪の鼻先へ銅板を被せる。また屋根瓦の一部葺替等の修理も実施。
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文政13年 1830   正倉の屋根が破損する。
天保2年 1831 6 東大寺,奈良奉行所に正倉院屋根葺替修理の口上書を提出。
天保6年 1835 9 正倉の本体工事と屋根葺替修理を行う。
天保7年 1836 3
明治8年 1875 3 正倉ならびに正倉院宝物が政府の管理となる。
明治10年 1877 6 正倉を修理する。このとき避雷針を立て,その他の防災設備を整える。
明治11年 1878 3
明治13年 1880   伊藤博文の建議により,正倉内にガラス扉付の陳列棚を設ける。
明治15年 1882 10
明治15年 1882 8 正倉外部の仮設の支柱を交換する。
明治19年 1886 3 正倉を修理する。
大正2年 1913 3 正倉を全面的に解体修理する。
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平成23年 2011 8 正倉の屋根葺替修理及び小屋組の補強を行う。
平成26年 2014 10