正倉整備の経緯

経緯

「正倉院正倉」は,大正2年に実施された解体修理から約100年が経過し,傷みが徐々に進行して雨漏りが懸念される状態となったことから,平成15年に予備調査,平成17年と平成21年に詳細調査をおこないました。

調査の結果は,屋根瓦の劣化が進行し,また小屋組の一部も垂れ下がっている状況にあり,早急に修理する必要があると報告されましたが,正倉の歴史的・文化的価値により,修理の方法等に慎重な検討を要することから,平成19年度より有識者による懇談会を開催して内容を取り決めて参りました。

今回の工事は屋根瓦葺替を全面に行うと共に小屋組補強を行う改修工事を平成23年度から4ヶ年にわたって行う予定です。

経過

事項
平成7年 3 現況点検調査
平成11年 3 伝統的木造建造物の耐震劣化のための基礎調査
平成15年 1 修復計画に伴う予備調査
平成17年 3 修復計画に伴う第1回詳細調査
平成19年 9 第1回正倉院正倉整備に関する懇談会(以下,懇談会)開催
平成20年 2 第2回懇談会開催
8 第3回懇談会開催
平成21年 3 第4回懇談会開催
修復計画に伴う第2回詳細調査
12 第5回懇談会開催
平成22年 3 第6回懇談会開催
整備に関する基本設計
12 第7回懇談会開催
平成23年 1 整備に関する実施設計
8 工事施工業者特定,契約
工事設計監理業務契約
9 第8回懇談会開催