三の丸尚蔵館 第70回展覧会について

1. 展覧会名

「1920s-30s モダン・エイジ-光と影の造型美」

2. 会期

平成27年9月12日(土)~12月9日(水)
           前期:9月12日(土)~10月12日(月・祝)
           中期:10月17日(土)~11月8日(日)
           後期:11月14日(土)~12月9日(水)

  • 休館日:毎週月・金曜日,展示替の期間

           ただし,9月21日(月・祝),10月12日(月・祝),
             11月23日(月・祝)及び12月7日(月)は開館し,
             11月24日(火)は休館いたします。

  • 開館時間:9月12日(土)~10月31日(土)
                         午前9時~午後4時15分(入館は午後4時まで)
                      11月1日(日)~12月9日(水)
                         午前9時~午後3時45分(入館は午後3時30分まで)
3. 概要

1920年代から30年代にかけての時代は,各国に大きな傷跡を残し深い影を投げ掛けた第一次世界大戦の惨禍を克服し,その復興の勢いの中で光彩を放つ新しい芸術文化が開花しました。

わが国では,この時期は大正末期から昭和初期に当たり,大戦の影響を受けて輸出の増加による大戦景気に沸いた直後でした。東京は大正12年(1923)の関東大震災による被災から,その復興計画を通じて近代都市へと生まれ変わり,流行に敏感な若者を中心に人々の生活にも変化が起こりました。美術の世界では,西洋の表現主義やシュールレアリスムなどの影響を受けた新たな創作が始まり,意欲的な作品の数々が生み出されました。そのような中で,皇太子であった昭和天皇は,大正10年にヨーロッパ諸国を訪問され,最先端の美術にも触れられました。この時に持ち帰られた品々を始め,その後の皇室御慶事の折に国内外から贈られたモダンな美術工芸品が,宮中の室内装飾として用いられました。

本展では,この当時に制作され皇室へ贈られたヨーロッパの美術工芸品と共に,アール・デコなど西洋の新しい美術様式に影響を受けたわが国の作品や,大正ロマン,昭和モダンとも呼ばれる同時代の社会風俗を表した作品を紹介します。

【主な出品作品】
ヴェルダン戦蹟之図
ハーバート・ヒュー・スタントン
《ヴェルダン戦蹟之図》 1918年[全期間展示]
ローマ聖ピエトロ大聖堂
フランソワ・パイク
《ローマ聖ピエトロ大聖堂》 1921年[後期展示]
讃春 右
讃春 左
鏑木清方
《讃春》 昭和8年(1933)[中期展示]
現代風俗絵巻
《現代風俗絵巻》のうち遠藤教三〈百貨店〉 昭和3年(1928)[前期展示]
鐘ノ歌
新海竹太郎
《鐘ノ歌》 大正13年(1924)[前期展示]
海洋生物文噴水電燈
セーヴル国立製陶所
《海洋生物文噴水電燈》 1929年[後期展示]
飴谷有民,渡邊萬里《舟形花盛器》 大正12年(1923)[中期展示]
aa谷有民,渡邊萬里
《舟形花盛器》 大正12年(1923)[中期展示]
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