所蔵資料詳細

肩甲付短甲形埴輪(かたよろいつきたんこうがたはにわ)

肩甲付短甲形埴輪
宮崎県西都市に所在する男狭穂塚女狭穂塚(おさほづかめさほづか)陵墓参考地の女狭穂塚から出土した肩甲付短甲形(かたよろいつきたんこうがた)埴輪である。昭和50年に後円部の頂部から出土した。肩甲付短甲形埴輪は,当時使用されていた鉄製の三角板革綴短甲(さんかくいたかわとじたんこう)と肩甲(かたよろい)を忠実に模倣したものである。女狭穂塚では,ほかにも朝顔形(あさがおがた)埴輪,冑(かぶと)の錣(しころ)や草摺(くさずり),さらには家・盾・鶏などを模した形象埴輪が確認されている。中期の大阪府古市(ふるいち)古墳群の大型前方後円墳から出土した埴輪との共通点も多く,その関係を知る上でも貴重な資料である。現状高23.0cm。