所蔵資料詳細

靫形埴輪(ゆぎがたはにわ)

靫形埴輪
大阪府羽曳野市に所在する応神(おうじん)天皇陵飛地(とびち)ほ号(史跡墓山古墳)から出土した靫形(ゆぎがた)埴輪である。粘土板で作った台と矢の入れ物(靫)を模した部分からなる。左右と上に取り付く飾りの部分は欠損しているが,おおよその形が確認でき,矢の表現も写実的である。矢先の鏃身(ぞくしん)は浮き彫りで,線刻(せんこく)の茎(なかご)部分より上が立体的に表現されている。現状高97.1㎝,現状幅55.4㎝。