所蔵資料詳細

三角縁神獣鏡(さんかくえんしんじゅうきょう)

三角縁神獣鏡
三角縁神獣鏡は,その名のとおり鏡縁部の断面が三角形であり,更には,鈕の周囲に神像と獣像が表現されていることから,この名称が付けられた。鏡としては,比較的大きな部類に属し,直径20センチをこえるものが多い。この鏡は,直弧文鏡と同じく奈良県大塚陵墓参考地から明治18年に出土した9面の三角縁神獣鏡のうちの1枚である。鏡背文様には,神像2体と獣像2体がそれぞれ一対になって,鈕を挟んで対向する位置に配され,4神4獣となっている。この4神4獣鏡は,三角縁神獣鏡の中でも古い段階に製作されたと考えられる。