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三の丸尚蔵館所蔵の明治美術を系統的に紹介するシリーズ「明治美術再見」の第5回展を開催いたします。 今展では,主に幕末から明治20年代にかけての日本画の黎(れい)明期に光を当てて,これまでに本シリーズでは取り上げる機会がなかった作品を中心に,野村文挙や村瀬玉田,瀧和亭,野口幽谷,荒木寛畝ら伝統的保守派の活動を紹介します。いわば平成7年秋に開催したシリーズ第2回展の続編にあたる企画ですが,前回が主として日本美術協会の史的役割を検証することに重きを置いていたのに対して,今展は,この時期に宮中ととりわけゆかりの深かった,四条円山派を軸とする京都の画家たちと東京の南宗派,南北合派の画家たちの画業に焦点を絞り,掛幅24件と画帖1件の計25件の展観により,京都系と東京系それぞれの制作傾向の相違点と共通性を浮かび上がらせることを意図しています。 本展を通じて,明治初期日本画の魅力に改めて深く触れていただくことができれば幸いです。 展覧会図録(PDF形式:49.0MB) |