収蔵作品詳細

春日権現験記絵(かすがごんげんげんきえ)

画像 説明
春日権現験記絵
高階隆兼
20巻
鎌倉時代、延慶2年(1309)頃
絹本着色 40.0~41.5×635.0~1208.5
藤原氏一門の西園寺公衡が,一門のこれまでの繁栄に感謝し,またさらなる繁栄を祈願して制作を企て,詞書を前関白鷹司基忠父子四人,絵を宮廷絵所預の高階隆兼が担当したという制作事情が,付属の目録より明らかである。本格的な大和絵技法による精緻な描写は卓抜しており,当時の風俗を知る史料として,また痛みやすい絹地の絵巻が完全な姿で,700年もの長年月を経て現存しているという貴重性も加わり,わが国屈指の文化遺産と言って過言ではない。本来,春日大社に秘蔵されていたが,江戸後期に流出し,その後勧修寺経逸が収集し,鷹司家を経て,明治8年(1875)と同11年の2度にわけて,皇室に献上された。