正仁親王殿下喜寿をお迎えになるに当たってのご感想

私が喜寿を迎えるに当たり考えていることを,以下簡単に述べたいと思います。

最近一番悲しかった出来事は,昨年3月に発生した東日本大震災により,東北の皆様が大きな犠牲を払われたことです。地震と津波,さらに原子力発電所の事故により,今も避難を余儀なくされている多くの方々がおられます。被災された皆様の避難所の生活は,さぞかし大変であったと思います。いまだに,がれきの処理も十分進まないと聞いています。一部の地域では子供たちの健康に不安を持つ親御さんも少なくない状況です。また,家があっても家族そろって生活ができないというつらい状況も続いています。一日も早い復興を願っています。

私の研究に関連する事柄では,最近,新聞にも発表されていましたが,カリブ海,ハワイ,豪州に続いて日本近海でも,ウミガメに悪性か良性か分かりませんが,腫瘍性の病変が見られるようになったということがあり,公務がないとき,がん研で共同で調べています。また,私が現在住んでいる常盤松御用邸は,多くの鳥類,昆虫類が生息し,都会としては,吹上御苑や目黒の自然教育園などとともに生物の多い所と言われています。生息している生物につき,専門家の方と一緒に調べています。

私も年相応のため,速く歩くことが,難しくなったので,足腰を鍛えるために運動に努めています。

妻の華子は,いつも明るく朗らかな性格で最近は私の健康に気をつけてくれ感謝しており,お陰で私も毎日元気に過ごしています。